全日本食品株式会社 北海道支社
物流センターと支社機能を恵庭市に集約しても、物流・雇用面で問題なし
全日本食品株式会社 北海道支社 支社長 山中 久彦 様
高速道路と3本の幹線道路を使い分けられることが利点
北海道恵庭市に北海道支社と道央物流センターを集約したのは2014年4月のことです。以前は北広島市の食品センターと、札幌市清田区の北海道支社と分散していましたが、いずれも老朽化が進んだため数年前から新しい配送センターを探していました。その際、土地の広さと価格面で希望条件に合ったのが恵庭市でした。
現在、土地の広さは約14,000坪で、裏手にはまだ、6,000坪ほどの土地があり、まだまだ拡張能力があるのも気に入っています。移転の際には、補助金などの支援制度の面で恵庭市に今までにないほど熱心な応援をしていただいたのも決め手のひとつです。
支社機能と物流センターを集約したメリットは、施設間の商品移動が無くなったことと、管理コストを抑えられたことがあります。その他、社内間コミュニケーションも良くなりました。食品業界は年末の10日間が繁忙期で、通常の約3倍の商品を配送しますが、配送センターで人手が足りない時には、支社から事務職がすぐに駆けつけたりもします。
北海道全域で全日食チェーンの加盟店は105店舗、提携店は117店舗。この222店舗に対して1年365日、商品を配送しています。この道央物流センターは、道央・道北を拠点とする一番大きな配送センターです。その他、釧路には道東の物流拠点となる配送センターがあり、旭川市と道南の森町、札幌市手稲区にチルドセンターがあります。
恵庭市ではドライ系の加工食品と生鮮品を一括で処理しており、加盟する各店舗で扱う全ての商品を管理しています。また、各センター間で商品を移動・組み合わせて、それぞれが基点となっている加盟店へと配送します。ちなみに、恵庭市の配送センターでは1日20台のトラックが行き交います。陸路に関しては全道を対象に配送しているため、高速道路の他に、国道36号、国道274号、道道江別恵庭線の3本の幹線道路があり、状況によって使い分けができるのが利点で、混雑時などのリスク回避にもなることを恵庭にきて実感しています。実際に道東方面や道南方面などの長距離に関しては、以前よりも30分ほど配送時間が短縮されています。
工業団地と住宅地が近接、雇用確保に大きく貢献
弊社には恵庭市内在住のパートが約130名おり、商品の仕分け作業や生鮮食品のパック詰めを行っています。パートは女性がほとんどでしたが、最近では男性も多く働いてくれるようになりました。
近年、工業団地の他社施設が増加し、更に千歳へのラピダス進出などにより、これまでの安定した働き手の確保が難しくなってきています。
職場環境の改善や、様々な求人媒体を利用し従業員の確保が大きい課題となりそうですが、恵庭市工業団地は住宅地と近接していることが他の工業団地と異なる利点で、徒歩、自転車、電車、車など、とても通勤しやすい環境にあります。
道外の人間からみても札幌市などよりも土地が安く、交通の便も札幌都心まで高速道路を使わなくても45分で行けるので、恵庭市は思ったほど不便ではありません。
全日本食品株式会社 北海道支社
- 所在地:
- 恵庭市戸磯47番9
- (恵庭テクノパーク内)
- 電話番号:
- 0123-34-3711
- 本社所在地:
- 東京都足立区入谷6-2-2
- 業種:
- 食品・飲料水卸業
食品・飲料水卸業。恵庭市の配送センターではドライグロッサリーと肉、魚、野菜、果物などの加工・パック詰めを行う。